2014年03月12日

<問1> 神話の里

 下記の文は「日本書紀」の一部です。( 1 )〜( 5 )に入る人物は誰でしょう。次の人物名≪   ≫からそれぞれ選んでください。
     人物名 ≪ 長髄彦(ながすねひこ)  三炊屋媛(みかしきやひめ)  可美真手命(うましまでのみこと)  〔神日本〕磐余彦尊(〔かむやまと〕いわれひこのみこと)  饒速日命(にぎはやひのみこと) ≫

  のちに即位して神武天皇となる( 1 )が、航海と製塩の神である塩土の翁(しおつちのおじ)に聞くと「東の方によい土地があり、青い山が取り巻いている。その中へ天の磐舟(あめのいわふね)に乗って、とび降(ふ)ってきた者がある」とのことであった。そこで思った。「その土地は、大業をひろめ天下を治めるによいであろう。きっとこの国の中心地だろう。そのとび降ってきた者は、( 2 )というものであろう。そこに行って都をつくるにかぎる」と。
 その年冬に、( 1 )は九州を出立して東征に向った。瀬戸内海を東に向かい、途中、安芸国(あきのくに/現広島県)と吉備国(きびのくに/現岡山県)に立ち寄り、春に浪速(なみはや/現大阪)に着いた。
 夏、( 1 )の軍たる皇軍は兵を整え、生駒山を越えて内つ国(うちつくに/大和国(やまとのくに)のこと/現奈良県)に入ろうとした。そのときに( 3 )がそれを聞き、「天神(てんじん/天津神<あまつかみ>のこと/高天原<たかまがはら/天上界>に生まれた神のこと)の子がやってくるわけは、きっとわが国を奪おうとするのだろう」といって、軍を率いて孔舎衛坂(くさえのさか/生駒山西麓/現東大阪市日下<くさか>)で戦った。矢が、( 1 )の兄である五瀬命(いつせのみこと)のひじとすねに当たった。皇軍は進むことができなかった。( 1 )は考えた。「日に向って敵を討つのは、天道(てんとう/太陽)に逆らっている。一度退去して弱そうに見せ、背中に太陽を負い、日神(ひのかみ/太陽神)の威光をかりて、敵に襲いかかるのがよいだろう。このようにすれば刃に血ぬらずして、敵はきっと敗れるだろう」。そこで軍中に告げていった。「いったん停止。ここから進むな」と。そして軍兵を引いた。( 3 )の軍もあえて後を追わなかった
 その後、皇軍は、紀伊半島を迂回、熊野付近で上陸し、紀伊半島を縦断して大和国に入り、冬、再び( 3 )の軍と相見(あいまみ)えた。しかし、戦いを重ねたが仲々勝つことができなかった。そのとき急に空か暗くなってきて、雹(ひょう)が降ってきた。そこへ金色の不思議な鵄(とび)が飛んできて、( 1 )の弓の先にとまった。その鵄は光り輝いて、そのさまは雷光のようであった。このため( 3 )の軍勢は、皆眩惑されて力戦できなかった
 そこで、( 3 )は使いを送って、( 1 )に言った。「昔、天神の御子が、天磐船に乗って天降られた。( 2 )という。この人が我が妹の( 4 )を娶(め)とって子ができた。名を( 5 )という。それで、手前は、( 2 )を君として仕えている。一体天神の子は二人おられるのか。どうしてまた天神の子と名乗って、人の土地を奪おうとするのか。」と。
 ( 1 )がいった。「天神の子は多くいる。」と。
 ( 2 )は、もとより天神が深く心配されるのは天孫(てんそん/天神の子孫)のことだけであることを知っており、また、天神と人とは全く異なるのだということを( 3 )に教えても分りそうもないことを見てこれを殺害し、部下達を率いて帰順した
   <注>太字部分は、生駒の神話のポイント部分

 解答・解説